〜あとがき その1〜 ―考察―
という事でこんなとこまでようこそおいで下さいました。「あとがきその1」は考察と反省です。
長々と語らせてもらいますので皆様お覚悟を(殴)
にしても、本当に・・・本っ当に長かった!!!!!!!
一体ここまでくるのにどれくらい時間裂いたか・・・自分でもまさかここまで歳月かけてこの作品に打ち込む事になろうとは本当に予想もしてませんでした。
観覧されてる方はもっとそうだろうと思いますが;
・・・本当にスミマセンスミマセンスミマセン(エンドレス)
■まず作品全体について自己感想
まあ一言でいうならみんな女々しい!としかいえない(笑)
相当古い作品ですし、無能だった(いや、今でも無能ですが;)ころの話を出来るだけ変えないよう変えないようやったと言っても、
改めて読み返すと女々しいというか未練たらしいことこの上ない作品です;
思いついた時の私はまだ何も知らない純情少女だったので(笑)当時はかなり純粋な犬かご話として書いたんだとは思いますが。
今の私からしてみれば、これは単なる犬夜叉の自己満足というか、わがままでしかない気もしてます;
■硅という人について
当時の私のメモによると(をい)別に不良というわけでもなく霊力とかもない、至って普通の少年。
作品中では敬語重視で使ってますが「未来の章」の燈也との会話のように、同い年の友達とかには普通の男の子らしい喋り方になります。
名前については漢字は確か一応意味があった、ような(殴)とにかく違和感の無い変わった名前にしようというのがコンセプトだったと思います。
矛盾してますな、この説明;
かごめへの恋愛感情を問われればそんなもん抱いてません。
高鳴った感情などはほとんどが犬夜叉の感情であり、かごめと出会ってからは硅の感情はほとんどないに等しいのです。
唯一彼自身の感情といえば御神木と巫女姿のかごめという取り合わせを見たときですが、
あれも綺麗なものを見た時の高揚といいますか、綺麗な絵や風景をみたときの感情と似たようなもんです。
これは犬かご小説、誰が何と言おうと犬かご小説!なので「オリキャラかご」なんて鳥肌立つようなことしたくないです!!
■生まれ変わり
完成当時のあとがきにはこんなことが書いてありました。
『よく色んなサイトで生まれ変わった犬夜叉にはまんま「犬夜叉」という名前が付いてる事が多いですが、私はあえて「犬夜叉」から彼を離しました。
だって桔梗とかごめがあそこまで違うのに、犬夜叉が一緒ってのはおかしかないですか?
(別にそれが悪いとかってわけじゃないですからね!!!!!!名前が「犬夜叉」でも全然構わないんですよ!!!!!!)
ただ私個人としては、犬夜叉は犬夜叉、硅は硅。
別人なんだから性格だって言葉使いだってそれなりに違うし、何より私が書いてて楽しいからいいかなと』
・・・書いた当時とほとんど心境の変わらない私は成長してないんだろうか;(思わず凹み)今でもこの精神変わってないんです;
パラレルはいいんです。「犬かごのようなカップリングが現代にいたら」みたいなものだから。
ただ生まれ変わりとなると、どうしても桔梗とかごめの事を念頭において見てしまうのです;
二人が同じなのは、容姿と霊力があることとか、好きな相手が犬夜叉なこと。
もちろん子供や他人に優しいとか、もっと細かく探せばいくらでもあるかもしれませんが、
じゃあ性格とか中身はどうかと問えば、かなり違います。
例えば、冷静沈着に最小限の行動をする桔梗とは違い、かごめは結構後先は考えないので後々自分にかかってくるであろう自体に頓着が無いとか。(断じてかごめがバカとか言いたいわけではありませんので!!)
犬夜叉に対する思いもそれに順ずる行動や感情も、同じ「好き」でもやはり違うと思います。
桔梗が引かれた根源は多分「自分と似てる」から。互いに孤独を知っていて異端の身である。そのことにどこか親近感を感じた。
かごめは「多面の表情」。最初は四魂の玉しか頭になかった犬夜叉が少しずつ見せた優しさや弱さ。
彼が見せた意外な一面が心打たれたのではないかと、これがワタクシ論です(笑)
だから、硅も犬夜叉と同じ面もあれば全く違う面もある、そんな人にしたかったのです。・・・なってますかね(をい)
■作品の発端
そもそもこの作品自体が私の中で出来たのが今から約4年前。丁度犬夜叉に本格的にはまり始めてサイトを跋扈し、同時にアニメが始まり、
コミック18巻という犬かごファンにとっては果てなく衝撃的な巻が発売された年でした。
当然の事ながら犬かごファンの私にも衝撃的でした、かごめと同世代だったので余計に。
かごめという安らぎを認めておき傍にいて欲しいと思いながら、桔梗と罪の意識の為にそれをあえて手放そうとした犬夜叉。
そんな犬夜叉でも好きだから傍にいたくて、桔梗との絆を認めてかつ傍にいるという決意をしたかごめ。
今思い出してもこれだけの決意をした二人には本当にすごいの一言しかないです。
そんな当時の私の考えは「この先何があっても犬夜叉はやっぱり決意を曲げないだろう」ということでした。
基本的に犬夜叉は自分の決意や言動をそうそう曲げるということを今までしていなかったと思います。
素直で単純が故かもしれませんがそんな事自体、彼は嫌いでしょう。
何よりそれが自分の想い人の事だったら尚更簡単に想いを変えることなんかしないはずです。
きっと今でも口には出してないだけで桔梗との死は覚悟していると想います。
この作品はそんな犬夜叉の決意を前提として作られているのです。もちろん今となっては「絶対ありえない作品」化してますが;;(滝汗)
更にこの作品製作に拍車をかけたのが、当時私がハマっていたサイトさんの「生まれ変われ」や「18巻後ネタ」の小説の数々でした。
もちろん、素晴らしい皆様の作品は私のやつのような生き別れではなく、きちんとくっついてめでたしめでたしなのですが。
しかし本当にその頃から天邪鬼な私「あえてこんなのはどうだろう?」と18巻読みながら沸々と考えてしまったのです;
加えてその頃25巻前後で終わると思っていたのもあり、「最終回でどんな結果になっても傷付かないよう免疫作っとこう!」というわけの分からない目的もありまして;
例えば神楽の死なんかが良い例です。私は確実に神楽は心臓を取り戻して自由になると思ってました。
時々他の小説サイトさまで神楽が死んでしまう設定のものを読んだりしたときも「でも原作じゃ絶対死なないさ!!」と思ってました。
ですが、原作で神楽は死にました。奈落に殺され、でも結構納得のいく死に様だったとしても、神楽好きだった私には兎に角衝撃的。
でも、大号泣せずにすんだのは、小説とかの影響で「もしかしたら・・・」とどこかにおいていたからだと思います。
これも同じで、何が起きてもきちんと受け止められるよう、自分なりのクッションとしてこの作品を作ったのです。だから独り善がりな作品なのです(笑)
その思いだけでここまで突っ走れた自分がアホでなりませんが;
■最後に
生まれ変わり・・・別のものに姿を変えて再び生まれてくること。また、そのもの。転生。(byヤフー辞書)
しかし姿が変わっても、前世や胎児の時の記憶があるという人もいます。
きっと高橋先生なら、読者が納得いくような、素晴らしい最後にしてくれると想いますし、例え彼らがどんな道を歩もうとも、私は一ファンとしてただ見守り続けます。
でもそろそろチューして欲しいかな(笑)
こんなところまで読んでくださった方がいるとは想いませんが、誰か一人でも見て下さったのなら、本当にありがとうございます。
これからもこんな妙な作品を練り上げていくかと想いますが、変わらず付き合って下さると幸いにございます。
2005年3月末日 來
(2006年9月 一部修正)